飲食業エトセトラ

ソムリエって格好いいの?

こんにちは なかり (@koregaii1)です。

現在飲食業で働いて13年。ソムリエ資格を取得してから5年経過しました。

職場の名刺にはソムリエという言葉が記されている為
「ソムリエさんなんですか?かっこいい!!」と良く言われるんです。

私の中では毎回違和感を感じる言葉。
「職種=格好いい」の違和感とソムリエについて今回書いていこうと思います。

ソムリエって横文字の職業かっこいいー!と思っている方にも読んで頂けたら幸いです。

 

ソムリエイメージ画像

ソムリエって何で格好いいの?

これって恐らくワインが難しいもの=難しいものを知っている人だから
連想ゲームの様に捉えて出た言葉ですよね。

  確かにスマートに接客して下さる
レストランのソムリエは格好いい!

でもそれはソムリエだから格好いいんじゃない!
格好よく美しい振る舞いが素敵なのであるw

私の様にソムリエ試験をギリギリ通過したカジュアル接客のソムリエは
平気で聞かれたことを知りませんと言いますしw
↑好きこそものの上手なれでソムリエより好きで追いかけてる人の方がずっと詳しいんだもの!

  これといって格好いいこと言いませんよww

職種に格好いいも悪いも無いと思うんですよ(笑)

ソムリエって何なの?

ソムリエ試験は本当に膨大な情報を覚えなくてはならない
ほぼ暗記の世界です。よって暗記できるか出来ないかの問題だったりします。

ソムリエは生産者の事を知っている人ではありません。

ワインや酒の基礎知識があり、世界のワインの基礎ルールを知っている人
膨大なルールがワインを難しくしている為、そのルールを知っている案内人
貴方がワインで迷子になっている時に愉しい道案内をしてくれる人です。

ソムリエってワインの事何でも知ってるの?

はい、お答えします。

そんな訳ないじゃん!!!w

先にも書きましたが基礎ルールを学んだのがソムリエであり
生産者の事やワイン1本1本の知識なんて全くありません!

「ソムリエバッチが付いている=基礎知識がある」です。
それ以外の事は其々がブラシュアップしていく事なんです。

その為、何がしたくてソムリエになったかにより
知識の付け方が全く違ってきます。

人に教えたいソムリエはより多くの知識を入れ、
教えたい相手が欲しい情報を学び
より解りやすい伝え方を学んでいると思います。

イタリアンで働くソムリエならイタリアワインに特化し、
各地の生産者のワインの味だけでなく
作り方や想いまで吸収咀嚼して伝えてくれるかもしれません。

因みに私の場合は
和食の料理から飲食業界に入っているのもあり、ワインだけが好きな訳でなく
酒は食をより豊かに彩るものだと考えています。

難しいと感じさせずに愉しいと感じて貰えるよう
知識が無くても楽しいと思えるきっかけを作りたい
という想いでワインやお酒に関わっています。
詳しい方とマニアックな会話をしたいとは全く思っておらず
食を愉しみ豊かにするものの1つであるワインの裾野を広げる」
私がソムリエとして今後もしていく仕事です。

ソムリエ試験チャレンジのメリット・デメリットは?

合格率が現在35%位のソムリエ試験。お金と時間を費やすのですから
メリット・デメリットは考慮したいですよね?

メリット

学びながら即知識を使えるという事。

飲食現場で働いているので学び=誰かの喜びになりやすく
より仕事が楽しくなりモチベーションを高くキープできます。

ランチからディナーまで働きながら勉強するのは本当に大変な事ですが
それを超えてでもチャレンジするメリットがあると思います。

ワインスクールで出会えた方たちは普段の生活では出会えない方ばかりだし
その中で尊敬できる素敵な人も沢山いて、これはプライスレス!
ワインが繋げてくれた最高のプレゼントだと思っています。

デメリット

私の場合ワインスクールに約5ヶ月位通った為
学校の費用や試験対策のワイン代等コスト面位でしょうか。

スクールにより違いますが私は18万位基本の授業代として支払い、
試験直前に追加授業をとったり他の学校で授業を受けたりしたのを含めると
22万位は使っていると思います。更に受験料と合格後にバッチ代。

これ全て自費。受験している際は半分支払うと言いつつプレッシャーだけかけ
合格後は「おめでとう」しか言わない素敵なオーナー様と仕事をしていたので
全額自費ですが(笑)、それでも私は受けて良かったと思っています。

これからソムリエ試験を受験する方へ

ソムリエ試験を受けるまで、私はソムリエっていう肩書への憧れが大きく
ソムリエという肩書きがつくと何かが変わると思っていました。

日本人は肩書が大好きなので、この冠は確かに効果があります。

女性で飲食のホールだけをやる方は30代以降を見据え
転職を有利にする為にもソムリエ資格があるのは良い事だと思います。
逆を言えば、ホールは技術面が伝わりにくいのでマネージャー等の
肩書がつく仕事につかない限り転職時有益な事が少ないです。

その為自身のブランディングをする上でもワインを扱う仕事をされているなら
半年しっかり勉強して資格を取ることをお勧めします。

しかし、本気で取り組むならワインの勉強より英語を話せる事の方が
何処ででも働ける人生を広げる手段
な気がします。

ソムリエ試験は、短期間でもしっかり勉強して試験対策し合格した「結果」であり、
努力して結果をだせる人という1つの目安にはなります。
そういう点でも誰かに雇って頂く上でも評価基準になるかもしれません。

しかし、ソムリエになったからといって、人生が大きく変わる事はありません
ソムリエじゃなくてもワインを詳しい人、大好きで現地に何度も足を運ぶ人は
沢山いますしね。←好きで情報収集しているマニアの方には本当にかないませんww

「貴方は何故ソムリエになりたいのか?何を成し得たくてなるのか?」
この答えがあなたを豊かにする答えではないでしょうか?

肩書きはあなたを豊かにする?

どんなに有名店で働いたとしても
どんなに肩書がいくつもついたとしても
「あなたは何者か」には関係ありません

所属や肩書は「あなた」の一部であり
「あなたがどういう考えでどんな事をしたくて今何をしているか」
を表現するのは、所属や肩書ではありません。

自分が出した結果はあなたを助けてくれ、自分を表現しやすいものになると思いますが
結果より更に大切なのは「何をするか」です。
結果は広告・宣伝のキャッチコピーのように先ず目を向けさせる効果があるもの
今後を想像させるのは「今の貴方とこれからの貴方」です。

まとめ

「オーナー」「ソムリエ」などの肩書がない自分は何者なのか?
それを誰の前でも自信をもって言えるようになる事の大切さを
凄く感じている今。

自分の仕事の事、考え方を「肩書に憧れていた自分」
に向けて書いてみました。

肩書も所属も無い自分を貴方は表現できますか?
その答えを胸に豊かな時間を重ねていきたいですね!

 

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