
「コーヒーの美味しさは何で決まるか?」という飽くなきテーマについて今回も書いてみようと思います。
今回は豆の精製方法や国による味の違い、焙煎によるについてまとめてみました!
関連記事:珈琲の美味しさは何で決まる?国や焙煎により味はどう変わるの?
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Contents
精製方法で味わいは変わるの?
精製方法って何?って思う方も沢山いらっしゃると思いますが
珈琲豆が販売されている時に「ナチュラル」「イエローハニー」なんて言葉が
書かれているのを見たことはありませんか?あれは精製方法をさす言葉なんです。
精製方法による味わいや香りの違いをまとめてみました。
4つの精製処理方法とは?
コーヒー豆の精製処理方法は主に
- ナチュラル(非水洗式)
- ウォッシュド(水洗式)
- パルプドナチュラル
- スマトラ式
が用いられます。
ナチュラル
ブラジル、エチオピア、イエメンなどでおこなわれている伝統的な方法。
収穫したチェリーをそのまま乾燥し、その後に脱穀し中から生豆を取り出す製法。
特徴:大量の水を使わないので環境に優しく、独特の甘い香りや風味が出る
ウォッシュド
中南米、カリブ海諸国、アジア、アフリカなど世界で広くおこなわれている方法。
乾燥させる前にミューシレージと呼ばれるヌルヌルした粘液質を水で洗い流す製法。
特徴:粒の揃った綺麗な豆が精製しやすく、すっきりクリーンな豆本来の味わいが際立つ
パルプドナチュラル
ブラジルで開発された方法。
ウォッシュドのように果肉を除去しますが、ミューシレージを残したまま乾燥。
果肉を取り除いてから乾燥させるナチュラルといった感じで
ナチュラルとウォッシュトの良いとこどりとも言える製法。
イエローハニー・レッドハニー・ブラックハニーとミューシレージ残存率や糖度によって分類される。
特徴:ナチュラルの風味特性を残しつつ、比較的品質の均一性がある
スマトラ式
インドネシアのスマトラ島の一部で行われている方法。
ミューシレージの残った殻付き豆を十分に乾燥させない状態で脱殻し、その後さらに乾燥させる製法。
特徴:酸は穏やかで、独特の香りと余韻、濃厚なコクがある
ほとんどのスペシャリティーコーヒーはウォッシュトで売られていますが
私はナチュラルの赤い果実のような酸味が好きなので珈琲屋さんでナチュラルがあるかを
よく聞いています。ベリー系の酸味がお好きな方は是非ナチュラルも試してみて下さいね!
国による味わいの違いはあるの?
珈琲豆の売り場には世界各国の豆が並んでいて「正直言って産地の違いが解らなくて何を選べばいいか解らない!」なんて方も多いと思います。
簡単に特徴をまとめてみました!
アフリカ
- エチオピア:甘酸っぱくフルーティーな香りとエレガントな酸。「モカ」「ゲイシャ」が有名。
- ケニア:アロマが強く華やかな柑橘系の酸味が際立つ。
- タンザニア:強い酸味とコク、甘い香りが特徴の「キリマンジャロ」が有名。
インドネシア・オセアニア
- スマトラ島:強い苦味と濃厚な味わいが特徴の「マンデリン」が有名。
- ジャワ島:苦味と渋みが強い「ジャワ・ロブスタ」が有名。
- パプアニューギニア:濃厚な口当たりでハーブやタバコを思わせる香りが特徴。
中南米
- ブラジル:世界最大の珈琲生産国。全体的にバランスがとれた味わい。
- コロンビア:豊かなコクと甘みがありマイルド。「エメラルドマウンテン」が有名。
- グァテマラ:ココアやチョコレート、ナッツのような濃厚な旨みと爽やかな酸味。
- コスタリカ:複雑な甘み・酸・コクで飲みやすい。ハニープロセスにより味わいが異なる。
- ニカラグア:ミルクチョコレートや蜂蜜のような甘さとコクがあり繊細で爽やか。
農園や気候により味わいは変化しますが、大まかな地域による味わいの差があるのはワインと同様ですね。
好みの味わいに似ている他の地域をチャレンジしてみるのも楽しいと思います!
焙煎による味の違いはある?
お店に行くと焙煎度合いが違う同じ豆が沢山売られていたりしますよね?
「ミディアムロースト」に「フレンチロースト」など焙煎の度合いにより名前も違ってくるのですが、
そもそも焙煎により味わいがどう変化しているのかと言いますと…
- 焙煎が浅くなる:酸味が増し、苦味は穏やかになり、カフェイン量は多い。すっきり。
- 焙煎が深くなる:酸味は穏やかになり、苦味が増し、カフェイン量は少ない。ビター。
大雑把にこんな感じです。酸味がお好きな方は浅煎りを選んでスッキリと。
酸味が苦手で苦味も強くないものがお好みなら中煎りを選び、しっかりした苦みがお好きな方やミルクを入れたい方は深煎りが相性良いですね!
私は中煎りでミルクを入れてすっきりした飲み口のカフェオレをよく飲みます。
深煎りで濃いめに入れた珈琲に脂肪分の高いミルクを同量位たっぷり入れたカフェオレも最高ですね!
夏場ならイタリアンロースト位に深いローストを氷で急冷してアイスコーヒーも絶品です!!
気に入った豆を飲み方や気分により焙煎具合を変えてじっくり付き合うのも良いですし、
同条件の豆を色々なお店で買って飲み比べていくと豆の特徴が解るようになっていきオススメです!
因みに深煎りはカフェイン量が減りますが、淹れる際に使う豆の量が増えます。
その為1杯のカフェイン量はさほど変わらないと思います。
まとめ
珈琲は嗜好品なので、とことん自分の好みを追いかけるのがとても楽しい飲み物ですよね!
ブレンドでお店の良さを知るのも楽しいですし、シングルオリジンで個性を追いかけて
ワインの様に地域や生産者の話が飛び交うのはマニアな世界へ進むのも楽しいと思います!
自分の好みが分かることで、より楽しいコーヒーライフが皆さんに広がりますように。
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